ラ・ムスメ
La Mousmé
ラ・ムスメ
ムスメ(mousmé)とは若い女の子、若い女性を意味する単語である。日本語の中でも最も可愛らしい言葉の一つだ。
moue(ムウ:つまり若い女の子の愉快で可愛らしいふくれっ面)とfrimousse(フリムウス:つまり若い女の子の快活で優しい小さな顔)という言葉の両方の語感があるように思われる。
私は、この意味を表現するのにぴったりくるフランス語の言葉を知らないので、この単語をしばしば使うことにしたい。
ピエール・ロティ『お菊さん』 出典:Wikipedia
ゴッホ「ラ・ムスメ」1888年7月
君が「ムスメ (mousmé)」とは何のことか知っているなら(ロティの『お菊さん』を読んだら分かるだろう)、僕はそれを一つ描いた。
1週間まるまるかかって、ほかのことは何もできず、調子はまた余り良くない。それが嫌なことで、もし調子が良ければ合間にもっと風景画を片付けられるのだが。しかしムスメを仕上げるために僕は精神的な力を節約しなければいけなかった。
ムスメというのは日本人の女の子――この場合はプロヴァンスの子だが――12から14の子をいう。 「ゴッホの手紙」 出典:Wikipedia